設立趣意書
介護業界では、利用者様への虐待防止を初めとして、人権擁護が強く求められています。
しかし、私がヘルパーや施設職員として勤務した経験から、その影では従業者の人権が軽んじられているように強く感じました。 人間を含めた動物は、弱い者イジメをするのが、持って生まれた性分だと思います。 特にストレスが加わるとその傾向が強まるのではないでしょうか。 人は、それを理性による優しさで補って弱者救済、すなわち福祉を遂行しているのだと思います。
自分の人権がないがしろにされている状況で、他人の人権を守れるはずがありません。 そもそも、人権というものを知識・言葉として知ってはいても、心底から納得した理解はできないでしょう。
会社が直接に利用者様と接することはありませんし、できません。 対人援助は、人が人に行うものです。
当会社では、まずは会社が社員の人権（生活、笑顔）を守りますので、社員には利用者様の人権（生活、笑顔）を守って頂きたいと思っています。
会社は、法律によって人格（権利と義務）を認められたものであることから、法人格と呼ぶことを設立過程で知りました。 しかし、私はあくまでも箱（城）であると考えます。
城を守るために人が存在するのではありません。人を守るために城を築くのです。 この様に考え、ここにロール介護株式会社を設立いたします。
今はまだ私一人ですが、様々な考えの人（社員と利用者様）が集ってくださり、賑わって欲しいと願います。
平成30年5月29日 設立時代表取締役 浦辺高人